経理の仕事の魅力

経理は楽しい!!

公認会計士と税理士の仕事をしていると、数多の会社の経理の担当者と接します。
「経理は地味」「経理は細かい作業ができないとダメ」という先入観があるかと思いますが、必ずしもそうでないのが現実です。
今回は、今の日本の会社の経理の状況と経理担当者になろうとしている方へのアドバイスをお伝えできればと思います。

経理とは何か?

私もこの記事を書くために、調べて初めて知ったのですが、
経理というのは、「経営管理」の略称だったんですね。

では経営管理とは?

経営管理とは組織における人間の諸活動を意図的に調整・総括し,その目標の効率的な達成をはかること,あるいはそのための諸技術だそうです。
つまりは、組織の目標達成のために、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を有効活用することです。
具体的には、財務管理、販売管理、人事管理、労務管理、生産管理、情報管理といったことが経営管理に含まれます。

経理の仕事は?

経理の仕事が、具体的には財務管理、販売管理、人事管理、労務管理、生産管理、情報管理であることは、上記の通りですが、
中小企業ですと、これらは「経理部」や「総務部」で一括りとされることが多いと思います。
大企業ですと、さらに、細分化され、「財務部」、「販売管理部」「人事部」「税務部」などで表わされることもあります。
このように、細分化されると、経理の個々の仕事のイメージはしやすいかと思います。
これらの仕事を一括りにしたものが、「経理の仕事」であり、
経理の仕事をひと言で表すなら、「会社の活動を数字で表すこと」です。

2019年版経理担当者に役立つサイトまとめ

2017年12月9日

「経理」と「会計」と「財務」の違い

上記で経理の仕事が会社の活動を数字で表すことと述べました。
ここで、経理と類似する言葉として、「会計」「財務」という言葉があります。
会計は、お金や物品の出入りを記録したり、管理したりすること全般を指します。
なので、経理と会計は似たような概念で、簡単に言うと、会計をするための手段が経理と私は考えます。
会社が会計(お金や物品の出入りを記録したり、管理したりすること)をするために、
経理(会社の活動を数字で表すこと)の仕事が必要といった位置づけでしょうか。

経理と会計が近接している関係なのに対し、財務は毛色が違います。
財務とは財政に関する事務と定義されます。
財務は、資金調達(銀行融資、株式発行など)や、余裕資金の運用(投資、M&Aなど)計画を考え、
金融機関と折衝したりするため、専門知識だけでなく企画的な要素も求められます。

会計・経理・財務まとめ
経理は会計に包含される概念。財務は経理・会計とはその内容を異にし、資金調達等を行うこと

経理の仕事のやりがい

経理の仕事のやりがいは、何と言っても会社の業績に一番近いところで触れられるという点でしょうか。
会社の売上が伸びれば、それを数値ですぐに感じることができるのが経理の喜びです。

つまらないのか?

経理は領収証の数値を仕訳にしていく仕事がメインですので、自分の裁量の余地がないというのが、
つまらない人にはつまらないでしょう。
消耗品費100/現金100という仕訳を自分の裁量で、200円にしたりすることはできませんからね。
そういう点では、ルールに縛られますので、つまらないといえるでしょう。

経理担当者は、もっとテキトーに仕事をすべき

2018年2月3日
また、こんな記事を書いてますが、お金に関することですので、1円でも間違えれば時と場合では、
取り返しがつかない事になりかねません。
修正できることがほとんどですので、そんなにナーバスになることはないですが、
離職率が高いのも事実です。

意外な楽しみ

経理をやっていると、人のお金に関する資料を目にすることができます。
例えば、人の給与がわかりますので、「あいつこんだけしか貰ってないのかよ。( ´,_ゝ`)プッ」
なんて事もできたりしますw性格悪いですが・・・
また、社長の交際費の領収証を見ると、「この店こんなに高いのかよ」とかもわかったりします。

経理の仕事に適した資格

私が感じた実務のレベルで求められる能力としては、簿記の2級があれば、何とかなります。
簿記の3級くらいですと、いざ実務となると、ちょっと大変かと思います。
簿記1級であれば、経理マンとして、引っ張りだこでしょう。
簿記2級ですと、独学での取得も可能ですので、経理を目指す方は、
早いうちに簿記の2級までは取得しておくことをお勧めします。
公認会計士や税理士といった経理系の上位資格を取得すると、経理・財務の専門家として、
会社の意思決定に参画できるいわゆるCFO(Chief financial officer)のポジションも目指せます。

経理の仕事に向いている人

私が思う経理に向いている人はこんな人です。

向いている人
  • 営業が苦手でコミュニケーション下手
  • 外に出るのが億劫で、常に室内で仕事をしたい人
  • 黙々と作業をするのが得意
  • エクセルが得意で集計業務が苦にならない
一方経理の仕事に向いていない人はでしょう?
先ほども述べましたが、お金のことですので、1円でも間違えれば命とりになる事態もあります。
向いていない人
  • おっちょこちょいな人
  • 同じところでジッとしていられない人
  • 人前で話すのが好きな人
  • エクセルが苦手な人

私が見たヒドい経理

私は公認会計士・税理士として、数多くの会社の経理マンを見てきましたが、こんなひどい経理を見てきました。

これはひどい
  • 数字が全て一桁違う(例:正10,000円 誤1,000円)
  • 誤って1か月で2回給料を払ってしまった。
  • 辞めた人にずっと給料を払っていた。
  • 請求書を発行するのに領収証を発行してしまった。
などがあります。これは本当にひどい事例ですが、こんなことをやってしまいそうな人はやめた方がいいと思います。

未経験でもできるのか?

さすがに、簿記って何?って方には厳しいとは思いますが、
大手商社では、ビジネスマンの基本として、若手にはジョブローテーションで、
必ず経理業務をやらせるという会社もあります。
簿記2級くらいでしたら、働きながらでも独学で業務に必要な知識は習得できます。
そういう意味では未経験でも十分太刀打ちできます。

経理の給料・残業時間

経理はあくまでバックオフィス業務であり、間接業務ですので、そんなにバカみたいに高い給料はもらえません。
しかし、CFOのポジションになると、会社の投資意思決定や余裕資金の運用の結果次第では、多額のインセンティブ報酬を貰えることもあります。

また、残業についてですが、決算後については、忙しくなります。
日々の業務については、月末・月初はそれぞれ締め・集計作業が多くなりますので、
業務量は多くなる傾向があります。

経理の転職

経理担当者が転職するときは、どのような職種が適しているのか、考えてみました。
経理の強みとしては、一般的に「数字に強い」とか「細かい作業が得意」などがあると思います。
確かに、今の時代数字に強いというのは、一つ大きな武器となります。
自分の会社の財務諸表の見方をわからない社長は意外と多くいます。

経理の転職の特徴
  1. より良い条件(給与・労働条件)を求めて他社の経理に転職(横の移動)
  2. より高度な仕事を求めて転職(経理から財務責任者へ等)
  3. 経理の知識を活かしてコンサルティングへ(財務コンサルタント等)
  4. 時短や在宅勤務が可能なので、フレキシブルな職場への転職

上記にも記載しましたが、昨今のIT技術の進展に伴い、
会社でなければできない仕事はバックオフィス業務では減ってきています。
なので、在宅勤務が可能ですので、ママさんは、在宅勤務や時短で働く方も増えています。
経理の転職については、下記の記事にまとめましたので、転職をお考えの方はこちらもご覧ください。

経理はナゼすぐ辞めるのか?その理由とおススメ転職サイトの紹介

2018年8月14日

経理はなくなるのか?

AIの発達に伴い、日々の会計処理については、AIに取って代わられるのは必至の流れです。
経理の日々の業務(仕訳の記帳、伝票の作成)については、おそらく、人の手での作業は今後なくなるでしょう。
ただし、経理処理の中でも見積もりや将来の判断が必要となる事項がまだまだあります。
今後AIのさらなる発展でそのような判断が必要となる項目もAIがジャッジする可能性はありますが、
少なくとも向こう20年はそのような時代は訪れないと考えています。
また、そのような時代になっても、数字に強い人間というのが全く必要がないということはないので、
これから経理業界を目指す方は決して悲観せずに、チャレンジしていただきたいと思います。

まとめ

経理は日々の業務ではつまらないものがありますが、
会社の実績に最も近い場所で仕事ができますし、財務最高責任者になれば、とてもダイナミックな仕事ができる場所です。
また、その専門性を活かせば転職でもそのスキルを活かせる場所があります。
経理として使う、使わないは別として、簿記の知識だけは習得しておいても損はないと思います。

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