日本はまだまだ現金払いが多い事実
いつも疑問に思うのですが、なぜ長蛇の列を並んでまで、ATMで現金を引き出すのでしょう?
多くの人がまだ現金払いで商品やサービスを購入しているからでしょう。
よくレジで見かける「あっ3円あります」と言い小銭を探している人。
レジで後ろに並んでいると、なんでカードや電子マネーで払わないのだろう?時間の節約にもなるのに…
と思ってしまいます。
産経Bizに下記のような記事がありました。
ローソンの店舗での支払いについて竹増貞信社長は「店舗では現金のお客さまが75%を超えている」
と述べています。
今回は、現金払いをやめて、カード・電子マネー払いで会計をするべき理由をお伝えします。
目次
現金払いをやめるべき6つのポイント
- 貨幣の時間価値を考える
- クレジットカードのポイントを考える
- ショッピング保険を考える
- 現金紛失リスクを考える
- 銀行手数料を考える
- 時間ロスを考える
1 貨幣の時間価値を考える
例えば、月初めの1日に1,000円で食事をするとしましょう。
現金で払うと、今1,000円が消えていきます。
一方クレジットカードで支払うと、20日締め翌月10日払いのカードの場合、
実際に預金から引き落とされるのは翌月の10日になります。
このケースの場合、1か月以上支払いを先延ばしできます。
今払う1,000円と1か月後に払う1,000円は同価値ではありません。
1,000円を運用して、1月で1%運用できるとしたら、1か月後には1,010円となってます。
そう考えると、今払う1,000円=1か月後に払う1,010円となるのです。
しかし、実際にクレジットカードの引き落としは、この貨幣の時間価値が考慮されることなく、
1か月後の支払いでも、1,000円が引き落とされるのみとなります。
2 クレジットカードのポイントを考える
レジでTポイント付のクレジットカードを提示して、現金で会計をしている方が見受けられます。
とても、もったいないです。
Tポイントを提示していながら、なぜそのカードで会計までしないのかと。
例えば、楽天カードでミスタードーナツで100円の買い物をした場合。
①楽天カード提示で100円で1ポイント
②楽天カードの支払いで100円で1ポイント
合計2ポイントゲットできます。
現金払いの場合だと①のみの1ポイントです。
マイナス金利の時代に、お金を使って2%のポイントが付くって、塵も積もれば山となるで、
生涯を通じて、大きな財産となります。
さらに、上級者の技ですが、
電子マネーの楽天Edyにチャージして、買い物をすると、
①楽天カード提示で100円で1ポイント
②楽天カードの支払いで100円で1ポイント
③楽天Edyへのチャージで100円で1ポイント
合計3ポイントゲットできます。
この手の話をすると、ケチ臭いなと言われますが、
銀行にお金を預けても年1%にならないのに、使って3%貯まるって正直凄いことだなと思います。
3 ショッピング保険を考える
例えばJCBの場合、「JCBカードで購入された品物を、JCBカードでの購入日から90日間、年間最高100万円まで補償いたします」
といったクレジットカードに自動付帯された保険を使うことで、メーカーの保証以外でも保証を受けられる場合があります。
クレジットカード会社によって、適用される条件は違いますが、
例えば海外で購入した商品が買ってすぐ使えなくなったけど、海外のお客様センターに問い合わせするのはメンドクサイ
という場合、カードのショッピング保険を使えば、解決する場合もあります。
当然ながら現金決済の場合この恩恵は受けられません。
4 現金紛失リスクを考える
当然ながら、1万円が入った財布を海に落としてしまったら、
その一万円は海の女神様でもいない限り、戻って来ません。
しかし、クレジットカードは違います。
クレジットカードは失くしても、カード会社に連絡すれば、利用をストップできますし、
不正利用された場合でも、カード会社が加入する保険で補填されるので、自己負担はありません。
最近では、AIの活用で、普段の行動パターンと異なる利用履歴があると、カード会社からすぐに電話があります。
不正利用の数もスキミングが流行していた一時期よりだいぶ減っているようです。
5 銀行手数料を考える
現金を引き出す時の銀行手数料ってバカになりませんよね。
大手都市銀行の場合、時間外手数料って少なくとも108円かかりますよね。
当然ながらカード払いにすれば、現金を持ち歩く必要がないので、現金を引き出す機会が減ります。
6 時間ロスを考える
レジで現金を出して、お釣を貰って、財布にしまってって作業は電子マネーの決済に慣れると、
とてもメンドクサイです。
電子マネーで決済すると、店員さんに決済方法を伝えるのが唯一煩わしいですが、
お釣も発生しないので、瞬時に会計が終わります。
毎回5秒程度の差ですが、塵も積もれば山となるで、毎日5秒の節約で年間30分の節約になります。
クレジットカード決済のデメリット
いい事づくめのカード決済ですが、悪いことを挙げるとしたら下記の点でしょう。
- サインが必要な場合がある。
サインが必要な場合は、現金より時間がかかる場合があります。
また、レジの通信が遅いと決済まで時間がかかる場合があります。 - 現金が減っているという実感がない
これは、自己管理能力の問題ですが、財布に現金が入っていると、使うと減っていくので、
実感がわきますが、カード決済ですと、毎月5日なり、10日にドカっと口座から引き落とされます。
おススメの現金との付き合い方
私は、基本的にはカードか電子マネーが使えるところでは、現金は使いません。
そのため、現金が減ることがまずありません。
そうは言っても現金が必要な場面が出てきますので、私がおススメする現金との付き合い方をご紹介します。
- 飲み会の前に大量に千円札をおろす。
飲み会の時には、必ず決まって「私、大きいのしかない」という奴がいます。
そういう奴が会計を全員の分をまとめて支払ったりするので、
その対策として、千円札を大量におろしておきます。
そうすると、「私、細かいのいっぱいあるよ」ということで、会計の主導権を握れます。 - 飲み会の時に会計はまとめてカードで決済する。
会計は全員分まとめてカードで決済します。
例えば5,000円/人の飲み会を10人でした場合、50,000円の決済となります。
その場合、貯まるポイントは1%還元のカードの場合は500P。
そうすると、実質4,500円で飲み会に参加できたことになります。 - 飲み会時にまとめた現金でしばらく過ごす。
上記の例ですと、自分の支払い分以外の45,000円の現金を受け取れることになります。
45,000円あれば、しばらく銀行から現金を下ろさなくても過ごせます。
まとめ

クレジットカードと電子マネーは積極期に利用しましょう。