2019年版 監査法人を辞めてわかった公認会計士転職の実態

辞めてわかった会計士転職の実態

公認会計士の私が、監査法人を辞めて転職した体験から、
公認会計士の転職の実態をご報告します。
また、会計士を目指す学生の皆様に、監査法人の実態を知って頂ければと思います。



なぜ監査法人を辞めるのか?

あんなに頑張って勉強してようやく合格した公認会計士試験。
憧れていた監査法人に入ったにも関わらず、若いスタッフが続々と辞めていくのが現状です。
なぜでしょうか?
理由は3つあります。

  1. 仕事がつまらない
    最初は、単純作業が多いです。監査手続きの実施と言えばカッコいいですが、
    新人のうちは、データの集計、加工、収受した資料の管理等、描いていた公認会計士の理想像とは程遠い作業ばかりです。
    クライアントで接するのも、経理部の派遣の方ばかり・・・
    会計士は難関試験と言われておりますので、合格者の多くは学生時代はクラスでも指折りの優等生がほとんどです。
    そんな彼らが、下っ端作業ばかりさせられるのはプライドが傷つくのでしょう。
    2~3年で嫌気がさして辞めてしまう人が多いです。
    公認会計士の仕事については、下記記事もご覧ください。

    公認会計士の仕事はつまらいのか?

    2017年12月6日

    公認会計士の仕事

    2017年5月14日
  2. 監査法人内の出世競争に負けてしまう
    最近では、マネージャーに昇格するには、TOEICスコア700以上が必要等、昇格に一定の条件が必要になってます。
    以前のように年功序列で3年ごとに昇格とはいかないのが現実です。
    また、監査はチームで行う仕事ですので、協調性がない人は昇格できずに、居た堪れなくなって辞めていきます。
  3. 監査法人以外で割の良い仕事がある
    人手不足が叫ばれている日本ですが、経理業界も例外ではありません。
    大会社の経理部長等のポジションに転職する人もチラホラいます。
    監査で行ったら、クライアントの経理担当者が元先輩だったなんて話は時々耳にします。
    監査法人は、福利厚生が一般企業に比べると手薄です。
    激務の監査法人を退職して、一般企業でワークライフバランスを充実させる方も多いです。



会計士は辞めてどこに行くのか?

では、監査法人を辞めた会計士はどこに行くのでしょう?

  1. 事業会社の経理部門
    最も多いパターンです。
    最近では東芝のように監査法人を欺いて、粉飾決算をしようという会社は少ないので、
    むしろ監査対応をスムースにするために、内部に公認会計士が一人いると楽になるというのがあります。
  2. コンサルティングファーム
    憧れていく人が多いですが、挫折する人が多いです笑
    会計士になる動機の一つに「コンサルをやってみたい」という人は多いです。
    確かに会計士は数字に強いですが、その事が会社を強くすることとは必ずしも結びつきません。
    コンサルティングファームでは、数字以外のスキルの方が強く求められるため、持っている能力を発揮できずに
    いわゆる「バリュー」を出せずに2年ほどで辞めてしまう人が多いです。
  3. 税理士法人・会計事務所
    私のようなパターンです。
    会計士は、申請すれば税理士も取得できます。
    お父様が会計事務所を営んでいて、息子は会計士を取って、ある程度監査法人で仕事をしてから、
    父親の会計事務所を引き継ぐというパターン。
    会計士試験にも租税法がありますが、学問と実務はまた別物で、監査法人時代に培った経験は、
    税務の現場ではほとんど役に立ちません笑。

会計士はどうやって転職するのか?

リクナビ・マイナビに登録すると公認会計士というキーワードを入れておくだけでわんさか求人情報は届きます。
その中から自分好みの会社に面接を申し込むのもアリです。
また、最近では、会計士・税理士に特化した専門の転職サイトもあります。
おススメは↓のジャストネット
私もこちらでお世話になりました。
おかけで今は上手くやってます。
登録は無料ですので、一度登録してみるのもアリです。

こちらのMS-Japanも駅の広告で最近よく見かけますね。


実際転職する会計士に求められるものは?

正直言って、監査法人での経験が活かせる仕事は有りません。

会計の知識は活かせますが、監査法人の実務がそのまま転用できる仕事はパッと思いつきません。
会計士としての転職市場での売りは、下記の3点です。

  1. 難関資格を突破したというポテンシャルの高さ
  2. 大企業の内部を知っている
  3. 会計のプロである

これらに加えて、新しいことには何でもチャレンジするという気概があれば、転職先は幾らでもあります。
私の税務顧問をしている会社で、総務部長600万円、人事部長500万円、経理部長800万円それぞれ支払っている中小企業があります。
正直私一人で3人分の業務をやって、それでも定時で帰れるくらいの業務量です。
こんな中小企業が日本にはまだまだあります。
こういう会社に、「私一人でバックオフィス業務全部やります」って売り込んだら、喜んで年俸1,000万円は払います。
会計士の転職は、どうしても大企業ばかりに目が行きがちですが、
中小同族会社で、若息子が二代目で引き継いで、社内改革をしたいと叫んでいる会社に、公認会計士が売り込みに行けば、
大企業に行かずとも、それなりの年収は貰えます。



まとめ

注目
会計士の転職は引く手数多ではあるが、監査法人での知見をそのまま活かせる仕事はない。転職する際は、まったく新しいことにチャレンジするくらいの気概を持って飛び込むべし。




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