富士登山競走(山頂コース)を攻略するためには?
富士登山競走の完走は、今やサブスリーランナーと並ぶトップランナーのステータスですよね。
富士登山競走にチャレンジするも、無念のタイムオーバー失格という方多いと思います。
私も一度喰らいました。
私は、八合目は締め切り8秒前でクリアしたものの、山頂での失格でした。
登頂はしたものの完走者扱いはされないという悔しい思いをしました。
富士登山競走の山頂コースは、選ばれしランナーのみが挑戦できるレースです。

目次
富士登山競走の完走率は50%
毎年7月の第4金曜日に行われる大会。
富士登山競走山頂コースは、五合目コースを2時間25分以内にゴールした者のみに挑戦権が与えられます。
スタートラインに立つのさえ厳しいのに、山頂4時間30分という厳しい関門締め切り時間のため、選ばれしツワモノの中でも、完走率が50%という完走しただけでも賞賛に値するレースです。
http://www.fujimountainrace.jp/forms/top/top.aspx
私もサブスリーを達成した後に、チャレンジしましたので、正直いけると思ってました。
しかし、やはり富士の頂きは甘くはありませんでしたw
富士登山競走チャレンジ記録
- 1年目 五合目 2時間16分
- 2年目 山頂 4時間38分(参考 八合目失格)
- 3年目 五合目 2時間4分
- 4年目 山頂 4時間25分
初の山頂チャレンジは、後先の事を考え過ぎて、前半をセーブし過ぎたのが敗因です。
完走時は、馬返しまで全力で突っ込みました。
どうせ、馬返し以降は走れないので、良い休憩になります。
関門 | 通過時間 |
馬返し | 1時間4分 |
五合目 | 2時間6分 |
八合目 | 3時間51分 |
山頂 | 4時間25分 |
おススメ装備
富士登山競走は、普通の市民マラソン大会やトレイルランの大会とは勝手が違います。
私がおススメする装備をご紹介します。
なお、通常のマラソン大会のおススメ装備は下記ページをご覧ください。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
- ポーチ
私は、その名も「YURENIKUI」の大きめのサイズを使って完走しました。
本当に揺れにくいし、ボトルが落ちることもありません。
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また、こちらのポーチもコンパクトでおススメです。
その名も「SPIBELT」こちらは、コンパクトなのに、伸縮性に富み、補給食は軽々入ります。
- スポーツドリンクの粉末を入れた空のボトル
五合目以降は、給水箇所がグンと減ります。
そのため、五合目以降は、水分は自前で用意します。
ただし、五合目までは給水所が充実してますので、五合目までは少しでも軽くするために、ボトルは空にしておきます。
五合目の給水所で水を入れてくれますので、そこで水を汲みましょう。
- 帽子、サングラス
五合目以降は日差しを遮るものはなく、尚且つ日差しは強烈です。
この二つは必須です。
- 現金
山頂ではクレジットカードも電子マネーも使えませんので、現金は必須です。
1,000円札を何枚か持っていきましょう。
五合目以降の山小屋で水分補給する場合も現金が必要です。
ポカリが500円しますが、惜しまず買いましょう。
- 厚手の靴下
厚手の靴下を忍ばせておくと便利です。詳細は後述。
- その他
気候によって、ポケッタブルのウインドブレーカーを持参する必要がある場合もありますが、
そうなると、YURENIKUIでは対応できません。トレラン用のリュックが必要です。
ヒザ痛を抱えている方は、キネシオテープでのサポートも必須です。
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山頂コース完走の鉄則は「馬返しまで全力で突っ込め!!」
完走者のブログを見ていると、「五合目まで全力で」というのをよく見ますが、私が思うに、
「馬返し(約10km)まで全力で突っ込む」が正しいです。
馬返しまでは、舗装された道で、勾配も緩やかですので、
ここまででいかに貯金を作るかが、完走の鉄則です。
馬返し以降は、登山道になりますし、勾配も急です。
ここをヒョイヒョイ走って行けるのは、鏑木さんや宮原さんのようなトップランナーだけです。
その他のランナーは、ランナー同士で渋滞しますし、馬返し以降でタイムを稼ぐのは、極めて困難です。
そのため、後先の事を考えずに、馬返しまで全力で突っ込みあとは歩いて登るくらいの心構えが必要です。
五合目以降
足場の悪い砂利道と単調な景色が続きます。
ここは、ひたすら我慢です。
八合目の関門締め切りのアナウンスがすぐそこで聞こえるのですが、登山道が蛇行してるので、なかなか辿り着けないもどかしさが有ります。
「関門すぐそこでしょ」と余裕ぶっこいてると、足切り喰らいます。
八合目以降

おそらく、山頂コースに挑戦できるハイレベルなランナーだと、八合目までは高山病に悩まされずに済むはずです。
ただし、八合目以降で頭がクラクラしてきますので、意識的に呼吸を大きくする必要があります。
九合目以降は、足切りギリギリのランナー達が、お互いを鼓舞して
「絶対完走するぞ!!」と声を掛け合いながら、前に進みます。この光景には感動しました。
また、八合目以降では、毎年ランナーを応援するために、登っているという登山客もいますので、
そういう方たちは、ランナーよりデッドラインの見極めに秀でていますw
「これならまだ行ける!!毎年見てるからわかってんだ俺は!!」
と声を掛けてくれる方もいます。本当に励みになります。
九合目以降ゴール直前は、登山道が狭く追い越しはできません。
最後は頭も心もフラフラで、止まりそうになる脚を何とか動かし続けなければなりません。
ただし、

山頂ゴール

山頂までの狭い登山道を登りきると、ようやくゴールです。
文字通り「日本一下らないレース」がようやく終わります。
山頂では既にゴールしたランナーと登山客が迎えてくれます。
辛く長い道のりでしたので、涙が溢れてきます。
せっかくですから、石碑の前で記念写真を撮り、お守りを買っておきましょう。
山頂で食べるラーメンは麺が固いですが格別です。
ちなみに、お汁粉は飲み物という定義ですので、お箸が付きませんw
ゴールまで頑張った体を労わってあげましょう。
まだゴールではない
ゴールして、感動に酔いしれる間もなく、五合目まで下山という試練が待ち構えております。
山頂まで送迎のヘリが来るわけではないので、五合目まで自力で降りなければなりません。
これが結構つらい。
おそらく、富士登山競走に臨む皆様は、マラソンシューズで走るかと思います。
マラソンシューズですと、砂利が靴下に入り込んで痛いです。
私は、二度目の山頂コースの時は、登山用の厚手の靴下をポーチに忍ばせ、山頂で履き替えました。
厚手の靴下が有ると、砂利の痛みを少しでも緩和できます。
また、下山はひたすら砂利道が続きますので、単調で辛いです。
また、山頂コースをギリギリでゴールされた方は、のんびり下山していると、バスの出発時間に間に合いません。
急ぎましょう。
さらに、五合目まで戻ってきたランナーに追い討ちをかけるかのように、試練が続きます。
手荷物受取所から、バスの乗り場までが遠いw
荷物を持ちながらの移動になるので、地味にシンドイ。
また、バスもピストン輸送をしており、台数も限られるので、乗り場でかなり待たされることも。
まとめ
このように、辛いことばかりで何が楽しいんだと思われるかもしれませんが、山頂からの景色は格別ですし、
富士登山競走完走者のステータスは何物にも代えられません
あと一歩で完走に足りない方の一助になれば幸いです。